ただ事実だけがある日々

事実と感想を切り分ける練習

仲直りとメロンチューハイ

朝いちばん、遠方に住む友人から他愛もない連絡が来た。午後からzoomでおしゃべりしようと約束して、家を出る。

登録した印鑑が分からなくなった銀行があり、窓口に行く。

今は印鑑を登録しないこともできると言われ、廃止する。ついでに紙の通帳も止める。キャッシュカードだけ旧姓のままになっていて、カードも再発行した。

奨学金の残額分をその口座に移す。

 

いつも行かないスーパーに寄った。鶏つくねの具材を買う。鶏ひき肉、えのきだけ。それから色々。目に入ったメロンチューハイもかごに入れる。

セルフレジを使う。酒類は有人レジでないと買えない、と書かれていた。しばし固まってから、酒以外のものをレジに通し、チューハイだけ持って再度有人レジの列に並んだ。

 

帰宅したが、「子供がまだ寝つかないから今日は通話できそうにない」と連絡が来る。zoomはあきらめ、また家を出た。

もう一軒銀行に向かう。苗字変更手続をしていない銀行口座があるのだ。オンラインで苗字変更ができるというが、暗証番号自体を忘れてしまいログインできない。

窓口は混んでいて、引き返した。帰り道の途中、「子供がやっと寝た」と連絡が来る。

 

帰宅後、友人とzoomをする。時差は16時間。

この友人とは、今年の夏、一緒に旅行に行く計画を立てたが頓挫した。彼女は計画を急ぎ、またコストをできる限り抑える選択をしようとしていて、私はすぐに決断することができなかった。

彼女の映像の横に並び、自分の映像が映る。はじめ少し自分の映像を見ていたが、非表示にする。

互いの配偶者のこと、共通の友人のこと、彼女の職場の上司や先輩のこと、人とトラブルになったこと、ポリティカル・コレクトネスのこと、SNSのこと。3時間も話した。

 

お腹が空いている。レシピ本の鶏つくねのページを開き、台所に立つ。ショウガを買い忘れたことに気づく。

買い置きの冷凍うどんがある。自炊をあきらめ、メロンチューハイの缶を開けた。