日記の方針と1日目の日記
感情や意見を抜きに、客観的な事実だけを書く日記を始めてみる。
事実とそうでないものを分ける訓練として、続けていきたい。
これは、堀越英美『モヤモヤしている女の子のための読書案内』と、その中で紹介されていたアゴタ・クリストフ『悪童日記』にヒントを得たものだ。
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コロナの症状が最初出てから丸2週間になるが、腰痛がずっと続いている。背骨をまたぐように湿布を貼った。開封したてのサロンパスは開けて時間がたったものより冷たい。
喉が痛くなくなったら飲み止めてよいと言われ、飲み止めていた痛み止めをまた飲んだ。
今日はバターを20gくらいとった。
朝の食パンに塗って10g、カフェで食べたおやつのあんバタースコーンにサンドされていたのが10gくらいだ。
日が落ちてから図書館に行くと、小学生くらいの女の子がカウンターで「来るようにって連絡があったと聞いたので来たんです」と繰り返し言っていた。
「連絡の履歴はこちらでも調べられるのですが、連絡はしていないですね」
「でも、連絡があったと聞きました」
「この本はまだ貸出中なので、連絡をすることはありません」
「じゃあ来たのは無駄だってことですね」と女の子は言った。
「順番が来たら、こちらから連絡しますね」
「はい」
ため息をつき、何かを言いながら女の子は外に出て行った。
私は女の子が握りしめているカードを見て、図書館のカードを持ってき忘れたことに気づいたが、名前と電話番号を言って2冊借りることができた。